食文化・半夏生

みなさま
こんにちは、関野です。
今が満開の半夏生(はんげしょう)を見に
京都の両足院(りょうそくいん)へ行ってきました。


両足院は臨済宗大本山建仁寺の塔頭です。



半夏生(はんげしょう)はドクダミ科ですが
香りは柔らかく優しい癒し系でした。
半夏生は花期に上の葉3枚が白くなります。
目立つ白色になるのは虫媒花で、
虫を誘うための進化と考えられています。
花が咲き終わると、白い葉の部分は色落ちして、
元の緑色になる不思議な植物です。


名前は夏至から数えて11日目の日を「半夏生」と呼び
この時期に花が咲くことからきているそうです。
両足院の庭は、
半夏生とスギゴケとのコラボが美しく素晴らしい風景でした。



写真の奥の建物の茶室で、お茶を頂きました。
上用饅頭の上には両足院の印が入り、
この時期限定の饅頭は餡がみどり色で皮の白さと共に
半夏生のイメージを楽しむそうです。

建仁寺は鎌倉時代の1202年栄西(1141年-1215年)によって
創建された京都最古の禅寺。



建仁寺の開祖栄西(ようさいと呼ぶ)は茶の世界でも忘れてはならない人です。
彼は宋から茶の種子をもらい、
日本全国に茶を広め、喫茶法を普及させた「茶祖」として知られています。
彼は「喫茶養生記」を1211年に著し、将軍源実朝に献上しました。
建仁寺の手前の柵は茶の樹で、そこかしこに茶の樹がありました。



お昼は寺のすぐ横のソバ屋でソバ三昧。
ザルソバ・ソバ飯・ソバ豆腐・ソバサラダ・ソバプリンなどを頂き、
目もお腹も大満足な一日でした。