食文化・喫茶学演習

こんにちは。食文化学科三回生のTです。
本日は喫茶学演習の授業を少しご紹介します。

喫茶学演習では、喫茶の文化や歴史について学んでいます。
さらに、学んだ飲み物を実際に淹れ、
その飲み物にあったお菓子を作るという実習も行っています。

まず始めは、紅茶について学びました。
実習ではダージリン、ウバ、キーマンの3種類を淹れ、お菓子はスコーンを作りました。
この3種類の紅茶は、世界3大紅茶です。

ダージリンは、ヒマラヤ山岳地帯が産地で、
収穫の時期によって水色(スイショク)、香り、味が異なるのが特徴です。
ウバは、スリランカ中央山脈が産地で、タンニンの含有量が多く、
渋味があるのが特徴です。
キーマンは、中国安徽省が産地で、
ランの花に似た濃厚な独特のスモーキーフレーバーが特徴です。

同じ紅茶でも、産地で味、香りや渋味などはそれぞれ違い、
私たち学生の間でも好みが分かれました。
実習では全てストレートで、紅茶本来の味を味わい、
香りや水色、味などの感想について書き留めます。
紅茶で有名なイギリスでは、お茶を飲む際、スコーンが欠かせないそうです。



焼きたてのスコーンはサクサクで、紅茶と非常に相性が良かったです。
スコーンはマーマレードとストロベリージャムの2種類で頂きました!
ティーカップは1人1人、様々なブランドの物から選び、スケッチも行います。
ブランドによってデザインが全く違うので、カップを見るのも楽しみの一つです。

先日は、中国茶について学びました。
同じアジアですが、日本は「味で飲む」、中国は「香りで飲む」と言われており、
日本とは違ったお茶の文化を知ることができました。

この日は凍頂烏龍、西湖龍井、工芸花茶の3種類のお茶を頂きました。
お菓子は水羊羹でした。
中国式で淹れ、それぞれの香りを楽しみました。



茶器も独特で、茶卓の上に湯呑みが二つのり、1つのセットになっています。
細長い方は香杯といい、香りを楽しむだけの器です。
まずお茶を香杯に注いで香りを嗅ぎ、もう1つの茶杯といわれる器に移した後、
空になった香杯に残っている香りを楽しみます。
お茶は茶杯で頂きます。
このように、茶器から「香りで飲む」という意味が伝わってきます。



工芸花茶は、花の蕾のようになっている丸い茶葉の塊ですが、
お湯を注ぐと、花が開いてどんどん広がります。
ジャスミンティーのような甘い香りで、見た目も楽しいお茶でした。



水羊羹はひんやりと冷たく、中国茶とよく合い、
これからの季節にぴったりなお菓子だと思いました。

このように実習を行い、普段の生活ではなかなか味わうことができない
沢山のお茶を、実際に見て香りや味を知れたことで、
より深く喫茶について知ることが出来ました。

現在は、様々なお茶の専門店がありネットなどでも簡単に手に入る時代です。
私もこれを機に、飲んだことのないお茶に挑戦してみようと思いました。
普段とは違ったお茶を楽しむティータイムはいかがでしょうか(^^)♪