食文化・江戸探し①

栄養学、調理理論担当の木村いづみです。
江戸時代が舞台の小説、鬼平犯科帳、三屋清左衛門残日録、
蝉しぐれ、御宿かわせみ、はやぶさ新八御用帳、十時半睡事件帖などを読むと、
自然と江戸の路地や川が目に浮かんできます。

が、現実はどうなっているのか?
自分の目で確かめたいとずっと思っていました。
江戸は、火事が多く、また、関東大震災や、
東京大空襲で焼けてしまっているので、
江戸時代の建物などは、ほとんど残っていないと言われています。

なかなか江戸時代を思わせる物を探すのは、難しいでしょうが、
少しでも、小説の主人公たちが歩いた道を歩いてみたいと思い、
1月に東京へ江戸探しに行ってきました。

電車は使わず、地図を片手に東京を歩き回った中で、
特に心に残っているものを書いてみます。写真は拡大して見ると、色々と見えてきます。


神田川の屋形船です。舟は現在の電車のように、江戸の便利な交通手段でした。



根津の量り売りの飴屋さん。



川が多かったので、ウナギがたくさん採れていました。
今もウナギ屋さんが多くあります。
が、このウナギは、浜名湖産だそうです。味付けがあっさりしすぎです。



江戸時代、東叡山寛永寺の境内地で、明治維新後官有地となり、
大正13年に宮内省を経て東京市に下賜され「恩賜」の名称が付いている
上野動物園です。寺が動物園に変身です。



江戸にも相撲興行はありました。
両国の時津風部屋はビルになっていてびっくりしました。
このビルの中に土俵があるのですね。



(つづく)