食文化・茶馬古道研修②

皆さま、こんにちは。関野です。
前回お送りしました、茶馬古道研修の第2弾をお送りします。
 

2) 麗江


麗江は納西(ナシ)族自治県の町で旧市街地は古い町並みが整備・保存され
世界文化遺産に指定されています。
ここは高倉健主演の「単騎、千里を走る(千里走単騎)」のロケ地で
現場が残されていました。
また、北半球で最も南にある氷河の玉龍雪山(標高5596m)があります。

大理から麗江までの道路はトラックがたくさん走っていました。
このトラックはミャンマーへ電気製品・生活物資を運ぶためで、
帰りは木材などを積んで帰るそうです。



ナシ族の50歳以上の民族服で若い人は色違いの服です、
これから観光客に向けてナシ族の踊りを披露するところです。



念願かなって茶馬古道博物館に到着です。
茶交易ゆかりの品々を展示する博物館では、
ナシ族の民族服を着た女性から説明を受けます。



茶馬古道の地図が掲げてあり、茶馬古道でチベットからインド・ネパールの物資が雲南に届き、
雲南から西部の地域へ茶・塩・銀製品・生活用品などの重要な物資が届けられ
生活を豊かにしました。人間の豊かになりたいと言う貪欲さに驚きました。



かつて隊商が歩んだ茶馬古道を実体験できるツアーに参加し、
1時間半ほど馬で茶馬古道を体験しました。
狭くて厳しい山道を人間は馬が通りやすいように石道を作りました。
その石道は馬の足跡で凹み、彼ら、彼女ら、たくさんの馬らはここを上り下りしたと思うと
感慨ひとしおでした。



麗江の料理です。左は干鍋花菜と呼ばれる料理でスープのない鍋料理です。
中に入っている白い野菜はカリフラワーの干し物で食感がよく美味でした。
右は雲南ダックで上に頭があり、下に足があり姿をそのまま皿に乗せていました。
雲南ダックは北京ダックとは異なり皮と肉を両方いただきます。



今は道路が整備され、
この茶馬古道では茶を運んでいません。
しかし、まだ山奥の不便な場所に住んでいる人々に生活物資を馬に乗せ運び
帰りはヤクのバター、毛皮、薬草などの貴重品を持ち帰っているそうです。


昔の忍耐強い人々の苦難の仕事・生活を垣間見ることができる研修でした。
この茶馬古道の歴史をいつまでも残してほしいですネ。


雲南は常春と呼ばれるほど年間を通して温暖な気候で、
研修先での人々も穏やかな表情で我々に接していただきました。
このような取り組みに感謝いたします。