食文化・茶馬古道研修①

みなさま
こんにちは、関野です。
念願の夢であった茶馬古道博物館のある
茶馬古道要衝地の麗江に行ってきました。

中国にはたくさんの名前が付いた道があります。
最も有名なのがシルクロード、絹が伝わった東西の道です。
その他に、今回茶の研修で行った茶馬古道があります。
この道は中国雲南省で取れた茶とチベットの馬を交換する交易路、
西南の道で西南シルクロードとも呼ばれていました。
この茶馬古道での交易は7世紀から始まり20世紀中頃まで続きました。
雲南省の景洪からチベットへ続く道で要衝は大理、麗江、ラサなどと言われています。
 

1) 大理

大理は白(ぺー)族自治州の町で大理石、銀の産地、手絞り藍染が有名で
チベット、ミャンマーをつなぐ要衝です。



ペー族は中国の少数民族の一つで、ペーは白い人を意味するそうです。
写真は民族衣装を着た未婚女性で、白色を貴い色として頭に巻き付けているのが
特徴で、50歳以上は紺色になるそうです。



大理喜洲のペー族の村に行き茶馬古道の看板を見ました。
茶箱を馬に乗せて運ぶ姿がゆっくりとした感じがありますが、
実際は山々が険しく過酷な交易だったそうです。



ここでペー族の三道茶のもてなしを受けました、
三道は一苦・二甜・三回味の意味だそうです。
茶杯はオチョコぐらいの大きさです。
一杯目(左端)は苦く人生の厳しさを表現しているそうです。
二杯目(真中)は甘い香りで人生の喜びを表現し、
三杯目はショウガが入った辛甘い味で人生の最後に感じる
甘辛い人生を意味しているそうです。
これらの味は少数民族ペー族の苦難の歴史を表現しているそうです。



諾鄧村に行く途中で多くのクルミ生産者と買い手がいる所に出くわしました。
なんと!道路の端に集まる市場でした。
左がクルミの種子、右がクルミの乾皮です。
乾皮も売られていてビックリしました、
これはクルミ茶にするそうでコップに乾皮を入れ熱湯を加えて楽しむそうです。



諾鄧村は、村の入り口に塩を含んだ井戸があり
今もこの井戸で塩づくりがされていました。
この村では千年以上に渡って製塩が行われ、
この塩も茶馬古道でチベットへ運ばれました。
上の写真の場所が塩を扱う役所です。
この塩を使って手作りのハムが諾鄧村の各家庭で作られ、
中国国内で人気があり高値で売られているそうです。



茶店前でディスプレイされているプーアル茶の団茶(固形茶)です。



ザクロの季節です。夜店でザクロジュースが売られていました。
日本のザクロとは少し違い、中の種が大きい品種でした。



大理の料理です。
左がユリ根の炒め物、右下がトウモロコシの炒め物で
どちらも食感を味わう料理でした。
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つづく