食文化・HACCP施設見学②

こんにちは、林です。
HACCP施設見学第2弾は、JAめぐみの郡上加工事業所(明方ハム加工施設)、
岐阜県郡上市にあるプレスハム工場です。
新大阪から新幹線で岐阜羽島駅まで1時間、
さらに車で名神高速・東海北陸自動車道と乗り継いで約1時間で、
清流と名水の里、郡上八幡に到着です。(郡上おどりは日本3大盆踊りとして有名です)


「明方ハム」は、国産の豚もも肉のみを使用し、
じっくり熟成させた手作りハムとして全国的に知られています。



昭和28年、岐阜県郡上郡奥明方村(現在の郡上市明宝)の畜産振興と
山間部の食生活改善のために農協が始めた試みで、
昭和55年のNHK「明るい農村」で全国放映されて以来、
奥美濃の代表的な特産品として売れ続けています。

明方ハムを製造している「JAめぐみの郡上加工事業所」は、
平成24年に厚生労働大臣がHACCP施設として認可する
「総合衛生管理製造過程」の承認を受けました。


以下は同行した4年生の感想です。
「製造工場の各作業場の仕切りの扉が、手をかざして開閉するようになっていたり、
手洗いの蛇口が自動水栓になっていたりと、驚く点がたくさんありました。
初めてプレスハムをいただいたのですが、
旨みがぎゅっと詰まっていて美味しかったです。
様々な工夫をされているからこそ、食の安全が守られているのだなと
実感しました。」


「加工場内に入る前にはローラーがけやアルコール消毒などを
徹底しています。作業場の扉は全て自動センサー付きで、
汚染区域を通った後は清潔区域には戻れないようなシステムになっており、
ここでも衛生面が徹底されていることがわかりました。
CCP(重要管理点)は、ボイル殺菌(加熱殺菌槽74℃以上で
加熱時間70分以上;品温:中心温度63℃で30分以上)で
あることも分かりました。
明方ハムは、国産豚肉を100%使用し、長期間塩漬させることで、
じっくり熟成させて旨味を引き出しています。
そのような品質のこだわりと衛生管理の徹底により、
安心・安全なハムが作れるのだと確信しました。」



今回、施設内を案内していただき、HACCPの詳しい内容もご説明下さいました
JAめぐみの郡上加工事業所所長の和田様、
今回のHACCP施設見学の企画・同行を快くお引き受けくださいました
近畿HACCP実践研究会事務局長の海老沢様と澤田様に
心よりお礼申し上げます。