食文化・シベリア鉄道④

こんにちは、関野です。シベリア鉄道の最終回です。

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③ クラスノヤルスク
コサックが作った町クラスノヤルスクで降りました。



お菓子工場に立ち寄りましたが、工場はお休みで売店に行きました。
ロシアの菓子店はどのお店もビスケットがうず高く積まれています。
また、ロシアの小袋入りの菓子の袋は色鮮やかなのが特徴です。



道端の広場でオームリなどの燻煙製品が売られ圧巻です、味見もできました。



各駅にある売店です。
厳寒冷地のため、売店の真ん中の下の白枠が小窓で品物とお金が行き来しています。
寒さと風を防ぐよい考えです。



上写真の売店で売っていた2リットルのペットボトル入りビールで、
3リットルもありました。
日本ではペットボトルのビールは宅配用に1リットルが今夏から販売されていますが、
まだ缶と瓶が主流です。
ビールの軽量化などに役立つようですがビールをコップに注ぐのが軟らかく難しいそうです。
モスクワまで行く途中エカテリンブルク駅を通り過ぎると
ヨーロッパとアジアの境目に位置する地点に白い石のオベリスクが建てられていました。

④ モスクワ


早朝にモスクワヤロスラフスキー駅到着しました。
この標識の上部に「0」と書かれています。
全長9,258Kmの列車の旅は長いようで短かったです。
日本人の男子学生に出会いました、彼は通しで7日間同じ列車に乗ったそうです。
これはすごい!


ロシアの抱えている身近な国内問題は

① 男性の短命です。

女性の平均寿命は76.4歳ですが男性は66歳です。
その原因は「ウオッカ」の飲み過ぎです。
アルコール由来のガン、肝臓病、アルコール依存症、自殺、凍死などの
事故による死亡です。
また、男性の4人に1人が55歳までに死亡し、このためロシアでは
年金問題が生じないとも言われています。
実際に高齢の男性を街角ではあまり見かけませんでした。
 

② 日本と同じ少子化です。

ソ連崩壊後妊娠中絶、離婚の増加で合計特殊出生率が1999年に1.17と
出生数が200万人から121万人に急激に減少しました。
2000年に就任したプーチン大統領の大胆な少子化対策で
2013年は1.70(日本1.43)に回復しました。
2005年の人口は1億4320万人で日本の1.1倍で、
あの広い国土を維持するには大変です。
ロシアの人口減少は日本より深刻であると言われるところですが、
日本も他の国のことは言えません。

ロシアの人々の食は寒さが厳しいので脂肪分たっぷりな肉が多いと思っていましたが、
野菜をたっぷり食べることが分かりました。
鶏肉、魚、ジャガイモ、トマト、キュウリが食卓によく登場しました。

ロシアの広大な広さの実感と食文化を味わう鉄道旅でした。