食文化・シベリア鉄道①

みなさま
こんにちは。関野です。
夏休みを利用して学生時代から乗りたかったシベリア鉄道ロシア号の旅に出ました。
ロシアは世界で一番大きな国で日本の面積の45倍です。

シベリア鉄道はロシア国内を東西に横断する、
全長9,258Kmで世界一長い線路です。
ウラジオストク駅を出発しモスクワヤロスラフスキー駅まで
12日間の途中下車の旅です。

私の学生時代はウラジオストクが秘密の軍港だったので
立ち入り禁止でハバロフスク駅からの乗車でした。
新潟港から外国貿易港ナホトカ~ハバロフスク~モスクワ経由で
欧州各地が学生たちの憧れでした。
欧州に行くのに大変な時期に与謝野晶子、宮本百合子、
林芙美子などがこの鉄道でパリに行きました。
この鉄道の計画は1850年から始まり、人間の輸送ではなく
麦などの物資の輸送が目的で今も貨物輸送が優先です。
実際に貨物列車とのすれ違いが多く客車とのすれ違いは少なかったです。

モスクワまで350余りの駅があり、そのうち320駅ほどが
女性駅長だそうで女性の活躍が多い国の代表です。

① ウラジオストク
ウラジオストクは成田から2時間40分のフライトで、
ロシアの極東部、沿岸地方の州都です。
主な産業は漁業、軍港産業、造船などで、
ソ連崩壊後は日本からの中古車輸入市場最大都市になり
ロシア各地で日本車が走っていました。

ソ連時代は自国民を含む市外居住者の立ち入り禁止の閉鎖都市でした。
この町の住民も他都市から親戚がくると全員が自宅ではなく隣の町での面会で、
政府はこの施策を徹底していたそうです。



ロシア人の別荘を訪問し家庭料理をいただきました。
写真後方のトマト、日本より小振りのキュウリが真っ盛りで美味しくいただきました。
別荘はダーチャ(与えられた物の意味)と呼ばれます。
1700年代ピョートル大帝が家臣に庭園付き別荘を与えたことに由来するそうで、
第二次世界大戦での食糧不足対策にフルシチョフ政権が
1960年代に市民たちに与えました。


これはレーニン像です。
この像はソ連崩壊直後民衆が盛んに倒しているのを
テレビで見ましたが各地に残っていました。
テレビから受ける印象には注意が必要だと感じました、
実際に自分の目で見ることがやはり大切です。


ウラジオストック駅のモスクワまで「9,288Km」の標識で
皆この場所で記念写真を撮っていました。
実際の距離は9,258Kmだそうです。

***つづく***