食文化・HACCP施設見学①

こんにちは、林です。
夏休みに、林ゼミの4年生とともに、2カ所のHACCP施設にうかがいました。
第1弾は、京都市伏見区の九条ネギ工場です。

「こと京都」(山田敏之代表取締役)は、
京都の伝統野菜として有名な九条ネギの生産・加工・販売を一環して行い、
「第1回6次産業化シンポジウム・農林水産大臣賞」や「京都創造者大賞・企業部門」などを受賞され、
その取り組みが高く評価されている会社です。
平成22年に、HACCPの考え方を取り入れた加工工場(横大路工場)を竣工し、
今年中に京都市のHACCP認証(京・食の安全衛生管理認証制度)を取得される予定です。



以下は同行した学生の感想です。

「私が特に驚いたのは、トイレです。ノロウイルス対策として手を触れないように、
入口が自動ドアで、トイレの個室のドアも室内にあるスイッチを踏むことで
開くようになっていました。他にも換気口には虫が入り込まないようにネットがつけられていたり、
作業場内に菌を持ち込まないように作業に使う前掛けは場内でつけるなど、
工夫がされていました。実際に目で見ることができて本当によかったです。」


「建物の中は、とても清潔に保たれていて、
一般室の壁はカビがつかないようにチタンコーティングされていました。
(注:食品加工区域の清潔を保つ為には、一般室の清潔維持が重要!)
工場に入る前には、まず粘着マットで靴の裏のゴミをとり、
掃除機やローラーで服のゴミをとり、手洗い、アルコール、マスクや帽子などを被り、
目だけが出ている状態で工場内に入ります。
工場内では、全自動洗濯機のような機械で九条ネギの洗浄を行っていたのが印象的でした。

今回の工場見学で、工場内の人の動きや、細かい衛生管理など、
授業だけでは分からないことを、しっかり自分の目で確認できたことが勉強になりました。」



今回、工場内を案内していただきました加工部部長の鳴海様、
見学に同行して下さいました近畿HACCP実践研究会事務局長の
海老沢様(横大路工場のHACCP構築アドバイザー)に心よりお礼申し上げます。