日本文化学科
2016.12.24
【日本文化創造学科フィールドワーク・方広寺編⑯】千体の仏さまの中には
こんにちは、日本文化創造学科のカオルです。
今回10/30に行われたフィールドワークで担当させて頂いた箇所は、
三十三間堂の中にある千手観音坐像と千体千手観音像です。
人々を救うため具現化された観音様が千体並ぶ様は神聖で圧巻でした。
中央の千手観音坐像の左右に500体ずつある千体千手観音像(正式名:十一面千手千眼観世音菩薩)は、
全てお顔が見えるよう綺麗に配置されていました。
仏像はそれぞれ当時の色んな仏師たちが作ったので一人ずつ顔が違います。
会いたい人の面影がある像が必ず一体はいるそうなので三十三間堂に行った際には、ぜひ探してみて下さい。
そして、中央に安置される千手観音坐像の見どころは、鎌倉中期を代表とする造仏師の湛慶(たんけい)の作品ということで、湛慶にしか表現できない仏様の優雅な顔や作りに注目して見てみると面白いかもしれません。
ところでなぜ仏像の数や名前を「千」の数字にこだわっているかご存知ですか?
それは、「千」とは、無限・無数という意味を持ち、広大な慈悲を象徴するからです。
仏像は42手を持ち、1手で25の救いを叶え中央の2手を除き計算すると40×25=1000(無限)となります。
加えて、堂内の中を千体の仏像で満たすことによって空間的無限を表現しています。
この意味を知って、当時の人達が願った、どんな人でも余らすことなく救ってほしいという思いは、こうして叶ったと分かるような空間を味わえました。
最後に、堂内は撮影不可ですが、見て思い出に残るような場所なのでぜひ参拝をお勧めします。
【日本文化創造学科フィールドワーク・方広寺編⑮】京都七条を探検!
今回10/30に行われたフィールドワークで担当させて頂いた箇所は、
三十三間堂の中にある千手観音坐像と千体千手観音像です。
人々を救うため具現化された観音様が千体並ぶ様は神聖で圧巻でした。
中央の千手観音坐像の左右に500体ずつある千体千手観音像(正式名:十一面千手千眼観世音菩薩)は、
全てお顔が見えるよう綺麗に配置されていました。
仏像はそれぞれ当時の色んな仏師たちが作ったので一人ずつ顔が違います。
会いたい人の面影がある像が必ず一体はいるそうなので三十三間堂に行った際には、ぜひ探してみて下さい。
そして、中央に安置される千手観音坐像の見どころは、鎌倉中期を代表とする造仏師の湛慶(たんけい)の作品ということで、湛慶にしか表現できない仏様の優雅な顔や作りに注目して見てみると面白いかもしれません。
ところでなぜ仏像の数や名前を「千」の数字にこだわっているかご存知ですか?
それは、「千」とは、無限・無数という意味を持ち、広大な慈悲を象徴するからです。
仏像は42手を持ち、1手で25の救いを叶え中央の2手を除き計算すると40×25=1000(無限)となります。
加えて、堂内の中を千体の仏像で満たすことによって空間的無限を表現しています。
この意味を知って、当時の人達が願った、どんな人でも余らすことなく救ってほしいという思いは、こうして叶ったと分かるような空間を味わえました。
最後に、堂内は撮影不可ですが、見て思い出に残るような場所なのでぜひ参拝をお勧めします。
【日本文化創造学科フィールドワーク・方広寺編⑮】京都七条を探検!