日創研修旅行④ 着物を着て茶道体験

京都研修旅行2日目。ホテルでの昼食後、五条通りの夢館で
着物をレンタル・着付けもしてもらい、東山にある鷲峯山高台寺へ。

茶道の作法についてのお話を伺ってから、境内を散策しました。
 

「私が一番印象に残っているのは、唯一楽しみにしていた、
着物を着ての茶道体験です。」というMさん。

それでは、彼女の作文から一部ご紹介しましょう。



 

……前略……

どの着物にしようか選んでいる時、私はすごくワクワクしました。
日本の伝統的な衣装なのに、普段滅多に着る機会のない 着物を着て、
滅多にすることのない茶道。それを同時に体験出来るなんて。

選んだ着物を着付けてもらい、いざ高台寺へ!

奥へと入っていく時、一般の観光客からの 物珍しそうな視線が……。
約三十人の着物を着た女子が 列をなして歩いているのだから、
そうなるのも 当然ですね。

そして、茶道体験。私は 教えて下さるかたの近くに座ることができ、
その動作を じっくり見ることができました。

どの動作も 一つ一つがとても丁寧で綺麗で、洗練されている感じがしました。
私もあのようにできたらと思い、茶菓子を食べる時やお茶を飲む時、
少し意識してみましたが、そんな見よう見まねでは 上手くできませんでした。



 

その時頂いたお茶は、元々抹茶嫌いの私には苦かったです……。
きちんとお茶を点てると、抹茶は甘いと聞いていたのですが、
私の甘いという感覚と 茶道での甘いという感覚は
少し違っていたのでしょうか。でもだからこそ、
「茶菓子は甘いのかなぁ」なんて 思ったりしました。

この茶道体験で、私は茶道を習いたくなりました。抹茶は
苦手だけど、茶菓子はとても好きです。着物も着たいです。

何より、あの丁寧で綺麗な動作を身につけたい、と思いました。
ただ歩いているのでさえ、背筋が伸びていて綺麗でした。

その後の散策も楽しかったです。着物では歩きづらかったけれど、
小股で歩くのは女性らしくて良いな、と思いました。そして、
やはり日本と言えば着物なのでしょうか。道行く外国人観光客の方に
写真を撮られ、カメラが趣味の八十歳のおじいさんにも 声をかけられ、
たくさん写真を撮っていただきました。

「着物効果、すごいな」と思いました。 ……後略……



 

研修旅行のご報告は これで終わります。一泊二日の短い旅でしたが、
1年生の皆さんには 初めての体験を たくさんしてもらいました。

パソコンやネットで 簡単に疑似体験ができてしまう昨今ですが、
その場に身を置き、見て 聞いて 触れて 感じることを
これからも 大切にしていってほしいと思います。

  (by 大谷)



日創研修旅行③ 京都の心、人の心