日創研修旅行② 古き風景が残る里

日本文化創造学科1年生の必修科目に、
「日本語トレーニング(読む・書く)」があります。

この授業は、主に書くことについての基礎的な技術を
身につけることをめざし、実作も行います。
 

先日は、4月に実施した1泊2日の京都研修旅行で
最も印象に残ったことを 書いてもらいました。

これから何回かは、参加した1年生の文章をご紹介することで、
研修旅行の楽しさを 少しでも味わっていただければ……。
 

 1日目の午後、京都の南丹市美山町にある
「美山かやぶきの里」を訪れました。ここは
築100年以上の茅葺き屋根の民家が 数多く残っており、
現在も 実際に生活をしていらっしゃいます。

1993年には、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
 

この「かやぶきの里」について書いてくれた Mさんの一篇、
その一部を ご紹介します。

 


 
古き風景が残る里
 

……前略…… 中でも私が特に興味を持ったのは、

美山のかやぶきの里です。

この美山かやぶきの里は、茅(かや)を材料として葺いた
日本古来の方法で造られた家が 建ちならぶ里です。
 

なぜ興味をもったかというと、私は外国の文化や建造物が
好きなのですが、日本の古き文化や建造物も 同じように好きです。
ですから、この美山の里に とても興味を持ちました。

また、普段よく目にする建物とは とてもかけ離れていて
びっくりした気持ちもありました。


かやぶきの里では、家の造りなども教えていただきました。
その日はかなり暑かったのですが、家の中はとても涼しく
生活のしやすさを感じました。
 

ですが、良い点だけではなく、悪い点もあります。
乾燥した茅を屋根に使っているので、屋根に火がつくと
たちまち火事になる危険性が 普通の家よりも高いという点です。

現に、私たちが見学した家は 一度火事で全焼したとのことでした。

もう一つは、私の予想なのですが、夏は涼しいですが、
冬はとても寒いのではないでしょうか。
このように、良い点と悪い点があげられますが、

私は一度かやぶきの家に住んでみたいと思いました。 ……後略……

 


 
鉄筋コンクリートの建物、便利な電化製品や
情報通信機器に囲まれ、モノにあふれる生活をしている
現在の私たちから見れば、不便なこともたくさんありますが

ここに住む人々は、そんな中で 快適な暮らしをするために
いろいろと 工夫をこらしてきたのでしょうね。
 
(by 大谷)


日創研修旅行に行ってきました