【日本文化創造学科フィールドワーク・琵琶湖疏水②】きれいな成勝寺

こんにちは、日本文化創造学科のふくしまです。
私が調べた場所は、岡崎の成勝寺です!
「じょうしょうじ」と読みます。


成勝寺は、崇徳天皇の御願いで創られたお寺です。
崇徳天皇、知っていますか?
父親問題で悩まされ、保元の乱を引き起こすなど、波乱だらけの人生を送った方です。
その最期は、流された先の讃岐国(現在の香川県)でした。
 

当時、流刑は大変重い罪でしたから、天皇に一度でもなった方が流され、都以外で亡くなる事は異例でした。無念のうちに亡くなったのだと思います。
崇徳天皇は亡くなってからも、怨霊として登場し、恐れられていました。
そのため、成勝寺では崇徳天皇の魂を祀る案も出たことがあります。

 

成勝寺は「勝」という字が入っていますが、他にも「勝」と付いた寺がありました。
その数なんと、成勝寺も入れて6つ!6つ合わせて六勝寺といいます。
「成勝寺」「法勝寺」「尊勝寺」「最勝寺」「円勝寺」「延勝寺」。この6つの寺が六勝寺と呼ばれています。
 



まぁ全部無くなってますけどね!!





ここまで読んだ方は、成勝寺が現在も寺として存在していると、思い込んでいたのではないでしょうか?
残念! 跡地を示す石標しかありません!


 
小さな公園の、伸び放題の生垣の中にたたずむ石標を見てください。目を瞑ると成勝寺の姿が……見え……見え………………ない……。
石標は、新しく見えます。この場所が跡地だと分かったのは、最近だったのでしょう。

……。

以上、きれいな成勝寺跡地の石標でした!

 

【日本文化創造学科フィールドワーク・琵琶湖疏水①】今は無き塔の上